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タブレットコレクション(1) intuos Pro Large ~大判板タブの使い心地は~
とうとう夢のLargeモデルが

 どもです。
 (今のところ)ワコムタブレットコレクター・まきのです。
 歴代Photoshopシリーズもなんだか中途半端な感じになっているところですが、また思い付きで歴代のワコムのタブレット(主に板タブ)を勝手に紹介していくことにしました。
 これまで新旧合わせて結構な数のタブレットを集めてしまっていることに気が付いてしまい、またそれなりの福沢先生も飛んで行ってしまったことに愕然となりながら、そのお亡くなりになった福沢先生の供養のためにも集まってしまったタブレットのインプレッションっぽいことをしてみようと思い立った次第です。

 さて。
 ワコムのフラッグシップ機種が伝統の板タブからタブレット機種であるモバイルスタジオ(モバスタ)へ移行し、筆圧8192階調が液タブに最初に搭載されるというワコム史上においてターニングポイントともいえるような状況になっているのではないかと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?(意味不明)。
 Bluetooth搭載でかなり値段の上がったIntuos Pro(新)シリーズが発売され旧モデルの需要が増えてしまい、中古市場はintuosProからIntuos5やIntuos4までもが高騰し、以前に板単体だけで手に入れたIntuos5(PTH-650)の価格では到底手に入らない状態となってしまいました。
 単に絵を描く分にはBluetoothだの8192階調だのはあまり関係ない
 ぶっちゃけ新Smallサイズの価格が旧Midiumサイズの価格に限りなく近くなっているというワンランク上の価格帯となってしまったので、中古価格の高騰は仕方ないところでもあります。
 Bluetooth搭載などによる価格の上昇はともかく、オーバーレイシートの張り替えがユーザ側でできるように戻った点だけは評価してよいところであります。
 やはりオーバーレイシート張り替えが修理扱いになることはワコム社内でもかなりの問題になったのでしょうね。

 それはともかく。
 昔書いた「タブレットまとめ」のエントリにおいて、大きなサイズの板タブは持っていないので試していない云々・・・というようなことを書きましたが今回、やっと大判板タブを手に入れることができました!。
 それがこれ。
 Intuos Pro(旧) Largeモデルです。


 とはいっても昨年の話だったのですが・・・

 宇都宮のパソコン工房にて入手しました。
 パソコン工房・・・ベルモールから移転して微妙に入りにくいところになってしまったのですが、それでも時々訪れてはいます。
 昔からタブレットには力を入れているようで、店内には必ず板タブが売っています。
 それを知っていたので、Mac中古コーナーの片隅にちょろっと置かれているタブレットコーナーでこのIntuos Proを見たときには、かなり心を動かされました。
 ですが手持ちがなかったためその日は購入を断念。翌週に万全の資金を持ってパソコン工房に再訪し無事手に入れました。
 パソコン工房の中古売り場には、アキバで失われてしまいつつある無くなってしまったジャンク魂の残滓があるのかも知れません。

この大きさ!
 さて。
 結構安く手に入れたこの現行Intuosの大判モデル。
 Intuos Pro Large(PTH-851/K0)。
 買った後に酒を飲みながら撫で慈しむようにして眺めながらPCで情報を収集していくとだんだん雲行きが怪しくなってきました。
 正式な型式からも解るようにこのPTH-851はタッチモデルなのです。
 そもそもIntuos ProのLargeモデルにはタッチモデルしかありません。
 と、いうことは・・・・・・
 前の「ワイヤレスノススメ」エントリでやったような使い倒して摩滅したオーバーレイシートを自分で張り替える、といった芸当ができないということです。
 あれはIntuos5の非タッチモデルが製品ラインナップにあったからそれ用の交換部品を流用しているという扱いですからね。

 幸いにしてこのIntuos Pro Largeのオーバーレイシートはほぼ未使用状態なのですが。
 かなりの美品が安く手に入ったもんだ。

 現行Intuos ProシリーズにはIntuos5のような非タッチモデル自体がないという(笑)。
 つまりすり減ったオーバーレイシートの交換はワコムに送る(つまり修理扱い)ということなのです。

 どうして正規ユーザーでしかも株主()なのに、この手順を踏みたくないのか?
 何か後ろめたい事でもあるのか?
 別な勘繰りが出てしまっても仕方ないかと思います。
 ですが実際のところ、単に「面倒だ」という一言に尽きます。
 高々オーバーレイシート一枚のためになんで修理扱いなんだよ、といった心境です。
 今まで自分で交換できていたものに対してそこまでの時間をかけなければいけないのか。
 「ワイヤレスノススメ」エントリでも書いてきたことですのでこれ以上の愚痴は止めて、前向きな考え方をしましょう。

 紙を敷いて使うというのも悪くはないのですが、ボク的にはもう少し恒久的対策をしたいかと思うわけでして。

 世間にはIntuos用の保護シートというものがあるようです。
 タブレット(絵描き以外)の液晶画面の保護から応用されたモノらしいですが、そもそもオーバーレイシートの上に保護シートを張るという本末転倒な商品ですが、ユーザ心理的には仕方ないところでしょう。
 ボクもamazon様の保護シートの購入ボタンをクリックする寸前まで行きましたが、あと一歩のところで踏みとどまりました。


 なんで滑り性が高いとか書いてあんの?
 ツルツルしてたんじゃIntuos4以降の描き味のキモである抵抗感が台無しじゃないですか。
 危ない危ない。
 思わず騙されるところだった。
 ボクみたいな正規な非正規をめ目指す天邪鬼な人間が目指す道。
 それが自作道。
 オーバーレイシートを自作・・・とまではいかないものの、それらしいものでそれらしい描き心地を目指しましょう。
 24HDTを保護シートも付けずに使っている事からもそれに関しては一筋通ってますよ!

 真っ先に挙げられるのが旧モデルのオーバーレイシートを流用できないか?、という流用チューンですね。
 そこでIntuos4のオーバーレイシートで使えそうなものを物色します。
 Intuosシリーズで一番大きなモデルはIntuos4 Extra Lage(PTK-1240/K0)です。
 最大モデルは流石に絵描き需要がほぼない上に、基本スペックがIntuos4と大差ないところからコストカットという意味合いで旧シリーズが現行モデルのままのようです。
 タッチモデルですらないし。
 このオーバーレイシートがほぼIntuos Pro Largeの筐体とほぼ同じ大きさなので、これを手に入れます。また、Intuos4 Large(PTK-840)用のオーバーレイシートも。

 そして届いたのがこれ。

 Intuos4 Extra Lage用のオーバーレイシート(ACK-10042)の大きさ圧巻すぎる。
 Intuos4 Lage用のオーバーレイシート(ACK-10031)でもIntuos Pro Largeの読取領域をカバーできるのでこれをそのままはりつければいいのですが、前にも書いた通りこのPTH-851はほぼ新品でオーバーレイシートもほぼ未使用状態なので、オーバーレイシート全面を覆うようにしようかなと思います。
 従って選択したのはIntuos4 Extra Lage用のオーバーレイシート(ACK-10042)。
 笑えるくらい大きいオーバーレイシートなので、これをPTH-851のオーバーレイシートの大きさに切断してそれをPTH-851のオーバーレイシートの上に貼り付ける。
 やっていることはオーバーレイシートの保護なのですが、ワコム純正品の流用チューンなので描き味はIntuos4のレベルが保証されるという素晴らしいものになる予定です。

 加工は簡単。
 Intuos4 Extra Lage用のオーバーレイシートをPTH-851のオーバーレイシートの大きさ(381x253mm)に切ればいいいだけです。
 一応定規二つで平行・水平を出します。
 100均カッターで切断。
 とはいっても切断の段階でズレてしまったりしてるんで、精度は微妙です。


 カットしたオーバーレイシートをPTH-851に貼り付ければ完成。
 寸法精度は微妙ですが、だいたい合っているのでいい感じにですね。Intuos4 Extra Lage用のオーバーレイシートだけは何故か乳白色半透明でしかも全面粘着じゃない(多分図面等をトレースする用)のでIntuos5以降に追加されたセンサ範囲の透かしもバッチリ透過されますね。


 もちろんワイヤレスキット導入によってワイヤレス化もします。
 多分Midiumサイズよりも稼働時間は短くなるのでしょうが、まあそれはそれ。
 残念ながら長時間使う時間が取れないはずなので(涙)。
 Intuos Pro(旧)はワイヤレスキットが付属しているのですが、この個体ではバッテリとトランスミッタは本体に付属していたのですが、何故かレシーバが付いていなかったので、予備で購入していおいたワイヤレスキットに置き換えます。

 さて。
 これでやっと大判板タブのレビューができるってもんです。
 今までのMidiumサイズばっかり使っていたので、ストロークなんかがすっかりMidiumサイズに最適化されてしまっているので、同じ大きさでペンを使うとカーソルの動きがゆっくり過ぎて描きにくい感じがしました。
 いつも通りに腕を動かしてもいつも以下のペンの動きとか。
 やりにくいわー。


 Largeサイズは読み取り範囲がほぼそのままMidiumサイズの本体サイズと同じという、ボクからすればかなり広大な描画領域なので、ボクの描き方からするとこれは流石に大き過ぎるといった感想を持ちました。
 いつもの拡大率で描くとストロークが大きくなってしまうので、意識的に拡大率を下げて描いていくとそれなりの線が引ける感じになってきたような気がします。
 ボクが求めていた作画労力の低減なはずなのですが、それは意識的に拡大率を下げることによって実現するというこれまた本末転倒な事態に。
 結構拡大率を抑えて描くって難しいですね。ついつい拡大率を上げてしまう癖はそう簡単には抜けませんね。

 大判タブレットを使って思ったことは、ともかく拡大率を上げないで描くこと。
 次に思ったことは、拡大率を上げないで描くということは解像度が高いほうが有利なのか?、ということ。
 現在は24Wインチ(1920x1200px)のモニタで描いていますが、拡大を抑制して描いていると慣れないせいもあり若干窮屈な感じがしていました。
 もっと高解像度のモニタなら大判板タブに対応できるのかなとか思ったりもしますが、さすがに超高解像度(4K)モニタを入手するには今回の大判板タブ以上の費用が必要になることでしょうしすぐに検証できる問題でもなく、また今回の大判板タブの検証ももう少し時間をかけて経過を経ることによって出る結果もあるのではないかと思ったりしています。

 まあいずれにせよ、Largeモデルも使ってみたのだから、ここまでくればSmallモデルの板タブも検証した方がいいんじゃないのかと思ったりもしています。

 ではまた。

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