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歴代Photoshopを振り返る(1)
Pthoshop 3.0でっせ!!

 先日、昔のPhotoshopを使う機会がありました。
 今まで何気なく使っていたPhotoShopですが、いざ昔のバージョンのものを使うと、その使いにくさにビックリすると同時にあまり変わらないような感じのPhotoshopも随分と変わっているんだな、と思わずにはいられません。
 そんなわけで、今回からは過去のPhotoshopを実際に動かしてみてあーこんなのあったよねーとかそういう事を書いてみたいと思います。


 PhotoshopはMacintosh発祥の画像編集ソフトウエアであることはご存じだとは思いますが、そのためにPhotoshopのWindowsへの移植はややタイムラグがありました。
 WikipediaにはPhotoshop 2.5からWindowsへの移植が開始されたと書いてありますが、正直言って現物を見た覚えがありませんし、そんな話も聞いたことがありませんでした。
 どうやら持っている人は持っているようですが。

 ちなみにPhotoshop 1.0のソースコードはComputer History Museumにて公開されていてダウンロードもできるようですね。
 今に続くソフトのソースコードを見ることができるとか、海外のソフトウェア文化には驚かされることが多いです。

 Photoshop 2.5は1992年にリリースされましたが、当時はまだPC(DOS)世界ではMS-DOS/Windows3.1の時代です。市井には圧倒的シェアから国民機と言われたNEC PC-98x1(9801/9821)シリーズ時代真っ盛りでして、CGはMS-DOSで動くZ'sStaffシリーズやMPS(鮪ペイント/マルチペイント)などが主流でした。
ツァイト!!ZIM形式とかww
Woody-RINNさん・・・・・・MAG形式とかww
 少なくともボクの周囲ではそういった状況(そもそもCGとかいう状況があったかどうか謎でしたが)でした。

 そんな日本のPC情勢において、Windows3.1時代に敢えてPhotoshopを導入しようという人は少なかったのではないでしょうか?。コスト的な意味合いも込めて。
 当時はPhotoshopといえばMac、猫も杓子も印刷屋と名の付くところはだいたいMac。Macでなければ印刷屋ではない、と呼ばれた時代です(笑)。
 また商業漫画家の一部の人がMac+Photoshopなどの印刷(DTP)屋さんが使っていた環境で、やっと実用的な原稿制作をやり始めた時代でもあります。
 DOS/WindowsでのDTPやCGなどを作るにはハードウエア・ソフトウェア的な敷居は高く、そちら方面をやりたい人は自ずとMacに流れていきました。
 そのような周辺環境の中で、当時のちょっとDTPをかじった程度の素人のボクがWindows版Photoshop 2.5の存在を知らないもの当然といえ当然かも知れません。

PC-9801版wwwww
 さて。
 これがPhotoshop3.0のパッケージです。
 かなりボロボロですが、懐かしい大きさですね。
 この大きさだよこれこれ。Adobeといえばこのパッケージ!。
 昔の高額ソフトといえば大きなパッケージが目印でしたね。
 Adobeだけでなく、Macromedia DirectorシリーズとかはAdobeなんかよりも大きいものもあってはっきり言って販売店の邪魔者以外の何物でもありませんでした。あとはフラクタルデザインのPainter(缶)とかパッケージにインパクトがありましたね。
Type On Callwwwww
 この意味なく分厚いマニュアルが・・・・・・って、全然分厚くないし!。
 LE版からのアップグレードだったのでしょうか?、LE-J版と3.0J版の両方が付いていますね。
 それなので正確な製品版とは梱包内容が若干違うのかもしれません。
 コレクションとしてはかなり貴重ではないでしょうか。
 
 ちなみにPhotoshop3.0の動作環境はWindows3.1/95/NTとなっています。
 そしてこのパッケージは1.25MBフロッピー版となっています。
 つーことは紛れもないNEC PC-98x1版ですね。
FD版とかwwww
 もうかれこれ10年以上FDドライブなんてPCにつけてなかったからねえ・・・・・・。
 FDでインストールするのも乙かな、とも思ったりしましたけど、90年代ならともかく現代において8枚ものFDをインストールするなんて、もはや拷問以外の何物でもないわけでして(笑)。
 すんげえ面倒だな・・・・・・と思ってたらCD媒体もあるので一安心です。
 なんかのっけから嫌な感じがしてきましたけど、果たして今回用意した再現環境(Windows2000のPC)で動くのでしょうか?。
 まあ、インストールできれば動くんじゃね?、ということで早速インストール。
 インストール自体は問題なく終了しましたが、起動させようとすると「メモリが足りません」という警告が。
 アホかー。
 メモリもしっかり1GB(256MBx4枚)積んどるわー。
 1GB積んでいてメモリが足らないとかふざけんとんのかよー。
 まあだいたいは仮想記憶関係だろうという目星は付いているので、仮想記憶をオンにしたりオフにしたり数値を変えたりして、ようやく安定して動かせるようになりました。


 やったー!!
 Photoshop3.0.5Jが起動できたぜー!!
 ああ、何もかもが懐かしい(ボクは当時Macで動かしていたのですが)。

旧式のダイアログ
 特にダイアログのUIなんかはWindows 3.1世代のものとか、コンボボックスの文字が表示エリアに収まっていないとか、とにかく時代を感じさせてくれます。
 ああ、何もかもが懐かしい。

内田ァ!!
 メニューを見ると、現在では裏メニューになっているツール類が表に出ていたりしますね。
 ペンツールにブラシも鉛筆もエアブラシも統合されていますが、この時代は1機能1ボタンになっていてなんかスマートです。
 テキストツールも画面にダイレクトに入力できるのではなく、CADのように入力ダイアログが表示されますし、直接ビットマップで書かれるので修正は手動で消します。
 シェイプなんてのはまだ存在せずに直線ツールのみとかww。
 ブラシだって標準でこれだけしかないとかwww。
 これはなかなか趣が深いですね。

レイヤ操作関係命令
 Photoshop3.0よりレイヤー機能が実装されました。
 今はレイヤーグループ(レイヤーセット)で階層管理できますが、3.0で実装された当時は平置きのみでした(~6.0まで)。
 これ以前のPhotoshopにはレイヤがありませんでした。
 ・・・・・・って書くと簡単ですがレイヤ機能がPhotoshopの最大の特徴だと思っていましたので、それがないPhotoshopなんて想像がつきません。それは多分Photoshopじゃないんじゃないの?、とすら思ってしまいます。
 そのくらいにこのレイヤ機能はPhtoshopにとって重要な機能となっているのではないでしょうか?。
 更にすごいのは新機能として実装された当初よりクリッピングレイヤなどが既に用意されているという事です。基本的な仕様は3.0の時点で出来上がっていたという事自体がPhotoshopの完成度の高さを表しているのではないでしょうか。
 とはいえ、実際に使っていた当時は(スキル不足のためにそのようなポテンシャルを)知る由もありませんでした。
 そもそもクリッピングマスクの使い方すら知りませんでしたしね(泣)。

レイヤ見難いwww
 ちなみにCCで描いた絵を3.0で読み込ませてみましたw。
 レイヤの総数が100枚を超えるものは3.0では読めないのでどうしても小規模な絵しか読み込めないのですが、レイヤーグループで階層化しているところはレイヤグループ名がレイヤとして変換され、レイヤーの描画(ブレンド)モードがないもの(覆い焼き/焼き込みなど)は通常のレイヤ扱いとなってそれぞれ読み込まれています。
 レイヤグループが対応していないPhotoshopでは同様の解釈をするのは他の旧バージョンを使っていたので知っていましたが、まさか初期バージョンの3.0でも同様の動きをするとは驚きです。

 絵描き向けのソフトはまだDOS時代のものに毛が生えた程度のものが多数だった時代に、現在でも活用されるレイヤ機能とブラシ機能を備えたPhtoshopは、あまりにも先進的過ぎてどう使っていいのかわからず、当時はその機能を持て余していました。
 画像をセル画のように部分毎に分けて制作できるとか、背景が白色ではなく透明という概念とか、レイヤの描画モードなど......、Photoshopはボクがこれまでに使ってきたピクセル単位・単色単位で処理をする画像編集ソフトとは根本的に違う概念だったので理解だけでなく使いこなすのにものすごい時間がかかった記憶があります。
 ですがこのレイヤ機能、一度使い慣れるとこれなしには絵を描けなくなります。そのくらい基本的というか当たり前の機能です。
 レイヤの乗算描画とか、Photoshop初心者は必ずお世話になりますよね(笑)。
 ボクもひたすら乗算でレイヤ重ねていって絵を描いていた黒歴史があります。
 線画を一番上にすれば通常で全部いいのに、線画を下にしているから乗算で重ねなければならないとか。
 まだレイヤ機能を理解しきっていない感じですよねえ。

 ブラシも当時の他のソフトに比べれば結構よかった気がしています。
 とはいってもDOS末期からWindows95の発売までは、16bitカラー以上で編集できるハード・ソフトはあまり多くないので、Windows95マシンかMacintoshに絞られてしまうのですが。
 DOSの画像編集ソフトはハードウェアの制約より単色のブラシが主流だったため、最初からボカシの入っているブラシは使いにくいとしか言いようがありませんでした。それなので専ら単色で塗る鉛筆ツールを使って描いていました。
 PhotoshopCS4からブラシのエンジンが変わって筆のブレが補正されるようになっているので、それ以前のPhotoshopのブラシを使うとダイレクト感が半端ないですね。
 Macを使っていた当時はマシンがマシン(Macintosh IIfx)だったため、メモリ増設が高価で全くできずに、たった8MBのメモリでPhotoshopを使わざるを得ませんでした。
 おかげでPhotoshopで線を引くたびにスワップが入ったりして使い心地は最悪だったのですが、今回の再現環境ではメモリが1GBもあるし、だいたいCPUの処理能力が当時から比べたら何千倍かになっているようですので、そのようなストレスは全然感じませんでしたね。

ブラシ関係
 Photoshop 3.0Jの時点で既にブラシ間隔とか中心の濃さ(硬さ)などがありますね。
 ブラシのカスタマイズなんてしなくともそれっぽく描けるので、デフォルトのブラシ設定で描いたぼやっとしたブラシの塗りで描かれたCGを「Photoshop塗り」なんて当時は揶揄されたりもしましたね。
 逆に言えばPhotoshopというツールにより、そのくらいに手軽にCGが描けるようになったという証左でもあるのではないでしょうか。
 これは素晴らしいことです。
 Photoshopが普及する以前はPCに詳しい人一部の人しかCGが描けなかったのに比べ、PCにあまり詳しくなくともCGが描けるようになる、それはつまりCG絵描きの敷居を下げ、引いてはCG絵描きの間口を大きく広げるものになりました。

成瀬川ww
 パスツールはPhotoshop2.0から実装されている機能です。
 絵描き方面に話は偏りますが、ベジェ曲線での編集はフリーハンドで引く線より見栄えがよく、再編集もしやすいので何かと好都合でした。
 ただ難点は線の強弱がつけにくい(強弱をつけるには線の輪郭を描かなければならない)のとフリーハンドで描くより手間がかかるという点です。
 既に2.0でパスが使えるのがすごいですね。
 面白いのはパスツールがまだメインメニューに統合されておらず、パスのタブ内に配置されているところです。
 まあパスツールを使う時はパスのタブを多分開いているはずだろうから、これはこれで間違っていないのですがね。
 レイヤー機能などがよくわからなかった使い始めの頃は、漫画制作の雑誌「コミッカーズ」に載っていたパスを使った主線作りの記事を見て、ひたすらパスツールを使って線を引いていました。おかげでレイヤの使い方よりもパスの使い方を先に覚えました。
 今ではあまり使いませんが、00年台中期頃まではパスツールでCGの主線を引いたりしていましたね。

イメージメニューはなんか普通
 画像の色調補正などの機能は流石元祖フォトレタッチソフトと言われるだけあって、3.0の時点でも基本的な機能が揃っています。
 まあある意味色調補正などは絵描きにとっては補助的ではあるが根源的ではないのでそこまで重要視する必要があるのかと思わないでもないですが、カラーピッカーだけでは選択できない微妙な色調を調整するの必要な「色相・彩度」「明るさ・コンストラスト」もこのPhotoshop 3.0Jには実装されているのです。
 色調補正機能はフォトレタッチ系では必須の機能なのでしょうが、それを絵描きに無理矢理応用している辺りが絵描きとしての必死さというか使える機能は最大限絵描きに利用してやろうというのが我ら絵描きの真骨頂ということにしてきます。

当時の絵ww
 約20年ぶりに使ったPhotoshopはこのままでも絵描きにはそれ程不足な機能はない、と感じるものでした。
 Photoshopのよいところは基本的な機能やツールは変わっていないところです。
 基本設計の高さに今更ながら驚くとともに、すごく使いにくいと思っていましたが、基本的なところは体が覚えているようで、その環境になればそれ相応に使えたことにもまた驚いたりしました。

 今回紹介したPhotoshop 3.0Jの時代にやはり同じ絵描きツールとしてライバル視されていたPainterはバージョンが上がる毎に基本的なツールやビューの改廃(や経営母体の変遷)などによって迷走、シェアも次第に低下していき、PhotoshopElementsの発売や日本国内においてはその後開発されたOpenCanvasやSAI・IlluistStudio/ComicStudioなどの絵描き特化ソフトによってPainterのシェアはほぼ駆逐されるという残念な形となりました。
 価格がPhotoshopの半額以下の絵描き特化ソフトの台頭によってわざわざPhotoshopのような総合画像編集ソフトを使わなくともCGを作ることができる現代においても、Photoshopは一目置かれその有用性には一見の価値があります。
 PainterとPhotoshopの違いは一重にユーザーインタフェース(UI)やツールの互換性にあるのではないでしょうか?。
 UIやツール操作の互換性についてPhotoshopは頑なまでに互換性を重視します。
 新機能以外は多少操作手順は違っても前のバージョンと同じことができます。この互換性の高さがビジネスソフトとしてのPhotoshopの神髄でしょうし、Photoshopユーザの信仰の対象なのではないでしょうか。
| ヲタク::Photoshop | 06:16 PM | comments (x) | trackback (x) |
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